6章 レオデグランは夢を見る

ブリーサントの話を聞いて安心したレオデグランだが、再び考え込んだ。
(この申し出を了承すべきだろうか?)
こうして考え込むうちに、ぼんやりとしていたレオデグランはこっくり、こっくりと居眠りを始めた。


夢の中で、これまで発展させた領土は傾いており、上の方は霞がかかっていた。
また、すでに死んでしまった王が、ぼんやりと現れていた。
その坂には剣が立ち、雌鹿が転び、炎が燃えていた。
(翻訳困難な描写が数行続く。なんか常識に反しててよく判らない)
そのような不思議な光景の中、死者の王はときおり声を発していた。
また、炎に焼かれながらも多くの人々は“俺達に王はいない。ウーゼルの息子はおらず、俺達に王はいない”と叫んでいた。
だが、やがて霧が立ちこめ、大地が見えなくなると、不気味な光景はたちまちに消えうせてしまった。
そして天上に王のみが立っており、戴冠を果たすのであった。

この夢から覚めたレオデグランは、アーサー王の申し出を承諾するため、ウルフィウス、ブラシティアス、ベディヴィアの3人の使者を宮廷に帰還させた。

2009/7/4


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