序章 赤いルビー

ダゴネットと言う道化師がいる。
ガウェインの冗談により、ダゴネットは円卓の騎士に叙任されていた。
キャメロットでは、木の葉が黄色くなり始め、ダゴネットは宮廷の前で枯れ葉のように踊っていた。

宮廷からダゴネットの方に、トリストラムがやってきた。彼は、竪琴と、またあちこち所有者を変えたルビーの首飾を手にしている。
この首飾りは、これより1日前に行われたトーナメントでトリスタンが獲得した賞品である。

トリスタンは、ダゴネットにこう話しかけた。
「道化師殿、どうしてそんな風に踊っている?」

2009/8/11

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